2018.08.23
イラガ(シバムシ)に刺されてしまったら
今回は庭師なら避けては通れない“あいつら”について話したいと思います。
主役はこいつ。
イラガ!!
【イラガの幼虫(Wikipediaより)】
北信ではシバムシと呼ぶ人が多いようで、
別の地域ではデンキムシとも呼ばれています。
この幼虫に刺されますと、まるでハチに刺されたかのように電気的な刺激が走り、
その後、持続するかゆみに悩まされます。
イラガは植木を食害する虫としても有名で、
カキやバラ科(バラやサクラ、ウメ)、カエデ属やカシ等の植木につきます。
イラガは繭の中で越冬し、春先に成虫となります。
【イラガの繭(Wikipediaより)】
上の写真はイラガの繭で、冬の間はこの中に幼虫の状態で越冬します。
なので繭を割ると幼虫verのイラガが出てきます。
この繭はカルシウムを多く含み、昆虫の繭の硬さランクでもかなりの上位に入ります。
イラガは成虫すると下の写真のようになり、無毒の蛾になります。
【イラガの成虫(Wikipediaより)】
始めの緑色を残したような色ですよね。
成虫になると口は退化し、無くなっているので物を食べることはなくなります。
さて、肝心の
「イラガに刺されてしまったら」
ですが、まず始めに
・患部をテープでぺたぺた
しましょう。
棘が刺さったままだと毒が入り続けてしまうので抜きましょう。
ここでこすったり、洗ったりしないよう!
次に
・水で洗い流す
もしくは
・50℃以上のお湯で洗う
です。
実際に試した身としてはお湯の方がおすすめです。
お湯で洗ったところ、痛みは一発で消えました。
ただこれがめちゃくちゃ痛いです。
お湯をかけると半端じゃない激痛が走るので子供なら100%泣くと思います。
なので、お湯掛けるときは覚悟してください。
とは言えなぜお湯がいいのか。
そもそもイラガの毒は(正確には解明されていませんが)成分がヒスタミンと酵素からできているといわれています。
ヒスタミンはよくアレルギー症状を起こすときに悪さをするやつで、
あのかゆみは恐らくこのヒスタミンからきていると思われます。
しかもヒスタミンは非常に耐熱性が高いので、100℃のお湯をかけたところで分解はされません。
なのでお湯をかけてかゆみを取ることはできません。
つまり50℃以上のお湯で消えるのは酵素であり、この酵素が痛みの原因と言えます。
酵素はタンパク質性で、多くは48℃以上で分解されるので、イラガの毒の酵素も
一般的な酵素の耐熱性なのでしょう。
そして最後に
・虫刺されの薬をぬる
です。
虫刺されの薬の主成分はだいたい抗ヒスタミン剤なので、かゆみ止めにはこれですね。
なので薬を塗っただけでは痛みは消えないと思ます。
お湯かけましょう(笑)
以上がイラガに刺された時の対処法ですが、
かゆみの方は薬を塗っても一週間くらい続くこともありますし、
服でこすれてかゆくなる
風に吹かれてチクチクする
なんてこともあるので、患部はガーゼ等を密着させて保護すると良いでしょう。
イラガは毎年必ずと言っていいほど発生します。
その都度消毒を行うことで木のみならず、小さい子供や家族、
他人を守ることができますので、早め早めの対策を
夏の終わりという時期遅れの今、お勧めしております。
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