2週間の旅〜環境改善への目覚め〜

2022.07.11

2週間の旅〜環境改善への目覚め〜

「令和4年3月下旬から4月上旬の2週間、千葉の方へ修行に行ってきました。

修行(というか研修?)を受け入れてくださったのは高田宏臣さん(高田造園設計事務所)でした。

元庭師であり、現在は環境改善に取り組む方で、その手の第一人者と言える方です。

 

もともと造園を行う中で、土の中のことについて課題に思うことが多々ありました。

土中は普段目に見えるものではなく、掘ったりしないと見ることはできません。

また、掘り返した土を見ても、自分自身が正しく診断できない状態でもありました。

そんな中、「土中環境」という高田さんの本に出会いました。

【土中環境表紙】

その本では土の中の環境と人の営み(生活、インフラ、消費活動など)の関係性などが書いてあり、目から鱗でした。

感銘を受けた私は、高田さんらが運営している「NPO法人 地球守」の主催するワークショップに参加したりすることで、土中環境の改善に触れたりしてきました。

しかしながら、それでは満足できなかった私は、友人の助けもあって高田さんのところにお邪魔せて頂くことになり、短期間の修行に行ってきたということです。

 

お邪魔させていただいた千葉では、東京からのゴミの最終処分場が乱立し、山が荒れ、水源は汚れたり枯れてしまっている所が多く存在する、という状況でした。

東京に近い分、大都市の便利さの代償という犠牲を背負わされていました。

そこで学ぶ環境改善の知識・技術には、自然と人の営みとのバランスを保つ根幹的なものがあると直感しました。

 

NPO法人地球守の行う環境改善活動では、昔から使われていた材料をよく使用していました。

例えばもみがらを炭にしたくん炭や、竹炭、落ち葉などです。

土壌改良の一環でこれらの資材を使うのですが、どれも現代人が見向きもしないものです。

落ち葉なんて掃いて捨てられてしまうし、くん炭なんて存在を知らない人がほとんどだと思います。

ですが、昔の人はれらの資材を有効に活用してきました。

もちろん現代のように物資に溢れている訳ではなかったので、なんでも再利用しなければいけなかったはずです。

それでも、現代において昔のように捨ててしまうものを使って仕事をする。

こんなにも環境に、そして社会に良い仕事があるのか!!私は千葉に来てそんな衝撃を受けました。

【落ち葉、くん炭、瓦などを使った雨落ち】

 

そこで学んだものはもちろん庭作りにも応用できるものであり、これからの庭作りとは住環境においての環境改善であるとも私は考えています。

すなわち庭作りの先に環境改善があるとも言えます。

 

これからの時代においてオンラインによるサービスや仕事はさらに増えていくでしょう。

誰しもが住む場所を選ぶことができる世界がくるはずです。

そんな未来において、リアルの住環境や人付き合いというものは特別な意味合いをもつようになるはずです。

真に生きるということはどういうことか。

内に住まう箱(家)のことばかり考えるのはもはや時代遅れになり、どこに住むか?どんな環境に住むか?といったことも重要視されていきます。

そこで一歩踏み込み、家を取り巻く地域の環境だけでなく、自分の住む土地の環境にも目を向けてもらい、自分が、家族が、どんな環境に住みたいかを真剣に考えてもらえたら良いなと思います。

 

そんな時、今回千葉で学んできたある意味持続可能な、なるべくゴミの出ない庭作り(環境作り)を行っていければ、単なる「消費的な造園」でなく、環境にも人にも優しい仕事ができるのではないかと感じました。

 

高田さん、NPO法人地球守の皆様、高田造園設計事務所のスタッフの方々。

今回は本当にありがとうございました。

といってもこれからもお邪魔するつもりではいますが(笑)

 

正直、今回を通じて私が感じたことは一回のブログでは到底書ききれないので、今後少しずつ書いていきたいと思います。

 

 

 

 

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