2019.03.22
竹垣のシュロ縄の交換
暑かったり寒かったり
風が強くなったり、雨が多くなったり
花粉が飛んだり
と、季節の変わり目はせわしなく、乙女の恋心のように変わりやすく、
振り回されがちです。
街に出ると、荷台に剪定ごみを載せた車とすれ違い、
私たちの業界も動きだしなと感じる今日この頃です。
さて、先日は竹垣のメンテナンスに行ってきました。
上の写真は、古くなってちぎれたり、朽ちてしまっているシュロ縄を取り外しているところです。
シュロ縄も7年くらいすると変え時です。
ちなみにこちらの竹垣は建仁寺垣ですね。
遮蔽垣としてもっともポピュラーな竹垣です。
After写真がこちらです。
正直、シュロ縄がなくても立子(縦向きに取り付けられている竹)と胴縁(横向きに取り付けられている竹)は外れません。
釘で止めているので。
がしかし、シュロ縄は飾りの役目もありますし、
実際に締めることで竹材もしっかりと固定されます。
【Before】
【After】
【金閣寺垣】
竹垣も色々種類があります。
灯篭のように、発祥となるお寺の名前が入っていることが多く、
先記の建仁寺垣や金閣寺垣、光悦寺垣や龍安寺垣などがあります。
他には(お寺関係ありませんが)矢来垣、木賊垣、鉄砲垣、大津垣、沼津垣、桂垣、竹穂垣、etc…
写真は載せないので興味ある人は調べてください。もはやアートです。
竹垣も大まかに分けると
・透かし垣(金閣寺垣など)
透けてる垣
・遮蔽垣(建仁寺垣など)
景色を遮断して目隠しにする垣
・編み組み垣(大津垣など)
竹で編んだ立子、組子を用いた垣
・枝穂組みの垣(竹穂垣など)
竹の幹以外の枝の部分(竹穂)を使った垣
とあります。
どれも作られた経緯を知ると、使いどころもわかります。
竹垣も奥が深いです。
ちなみにシュロ縄の結び方も奥が深いです。
今回は書きませんが、またいずれ機会があれば紹介したいと思います。
竹垣のメンテナンスに季節は関係ありません。
ご自宅で困っている方がいらっしゃいましたら是非、ご相談ください。
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