2021.07.28
枕木の駐車場を板石に交換
長野市某所。
今回の問題点は、劣化し、でこぼこになってしまった枕木。
施主様がご高齢のため、つまづく可能性があるということで、古くなった枕木を取り除くことになりました。
除いた場所はコンクリートにしてもいいのですが、それでは味気ない。
そこで、今回は御影石の板石を設置することになりました。
【Before】
【After】
一応駐車場ですので板石は土決め(土の上に固定)ではなく、砕石を敷いた上にバサどめをしてあります。
バサとはセメントと砂を少なめの水で混ぜたもので、モルタル同様硬化し、地盤を安定させるものです。
板石は90cm×45cmの大きいサイズですのですごく重いです。
モルタルでは沈んでしまうのでバサどめが有効です。
目地(板と板の隙間)の深さは約5mmです。
深すぎるとつまづきますし、浅すぎると石の存在感がなくなってしまいます。
5mmがちょうどその間というわけです。
一部、木曽石の石張りとしました。
全て御影石では単調になってしまうので、この木曽石が絶妙に良い味を出しています。
御影石の目地は一直線で幾何学的ですので、その中で木曽石のランダムな目地があることで硬い雰囲気を柔らかくしてくれます。
色が違うのも良いですね。
今回の工事では施主様は「歩きやすくなったし、何よりデザイン性も良い」と大変喜んでくださいました。
決して特殊な材料を使っているわけではありませんし、工法も昔からある伝統的な技術を使っていますが、少し工夫をするだけでより良いものになります。
庭作りにおいて、最近では外構モノ(プラスチックや樹脂、アルミ等の既製品)が多用され、どのお家の外環境も似通った雰囲気になっています。
石張りに関しても外国産の薄い乱形石を使えば石が薄すぎて目地の深さがとれず、石の存在感なんてほぼ感じないです。
それならコンクリートにマスキングテープはって色を付けた方が見た目も一緒で安上がりです。
話はそれましたが、今回の工事を通して、
人工物で溢れた現代において、誰もが忘れてしまったものにこそ本当の「美」とは存在する
と改めて実感しました。
だって自然のものを使った方がカッコイイもの。
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