紅葉する植木のお話

2019.11.20

紅葉する植木のお話

秋も中頃。ようやく里の木々も紅葉をしてきました。

黄色や赤に色付く様相は植物の見所のひとつと言えます。

 

ただ、一口に紅葉といっても木の種類はたくさんありますし、

紅葉の仕方もいろいろです。

なので今回は紅葉する木と色やその他情報を書いてこう思います。

 

まず先鋒

【ドウダンツツジ】

【自社ドウダンツツジの葉】

高さ1~2mほどの低木で扱いやすいため、庭木として非常に良く使われています。

平地、里でも鮮やかな赤に色づき、手ごろに紅葉を楽しむことができます。

自然界では本州や四国の山地に自生しますが、今では流通するほとんどが栽培されたものです。

明るいところを好みますが、一日中陽が当たりすぎると葉が縮れ、最悪枯れてしまいます。

日向過ぎるところには植えないようにしましょう。

 

花は4~5月に枝先から白いツボ型の小花を3~5個ずつ吊り下げるように咲きます。

このかわいらしい花も見どころの一つです。

 

次鋒

【ナナカマド】

【涸沢カールのナナカマド】

山地でもよく見られ、標高が高いところにも多く自生しています。

秋に涸沢カールを赤く染めるのは主にナナカマドの赤色です。

すなわち寒冷地を好み、新緑も紅葉も寒いところほど鮮やかで美しいです。

里でもいち早く紅葉し、真っ先に葉を落とします。

 

成長速度は速いですが、暖地では樹勢は悪くなります。長野県内なら影響は少ないでしょう。

病害虫にテッポウムシや胴枯れ病の被害を受けやすいです。

特に剪定をした際や擦れた傷から胴枯れ菌が侵入しやすく、かと言って樹形も剪定によって逆に崩れやすいので、

やむなく剪定する場合は必ず傷口に癒合剤を塗るようにしましょう。

 

ナナカマドも一日中陽に当たるのは苦手なので反日陰がおすすめです。

 

中堅

【エゴノキ】

【自社エゴノキの葉】

エゴノキは黄色から黄褐色に淡く色づくことが多いです。

幹は細く株立ちし、雑木の庭に多く使用されます。

5~6月に長さ2~3cmの柄に多数の白い5弁花を下向きに咲かせます。

その後に実る青緑色の果実は口にすると「えぐい」ため、この名前がつきました。

この果実は有毒で飲み込んではいけません。

果皮にはサポニンが含まれ、ムクロジやサイカチの果実同様に水で泡立て、石鹸の代用にされました。

 

樹高は10mほどになりますが、成長速度はそこそこです。

病害虫はゴマダラカミキリ(の幼虫による被害)やハゼアブラムシ、エゴノキ褐斑病などがありますが、

特段弱いという木ではありません。

 

副将

【ヤマボウシ】

【自社ヤマボウシの葉】

ヤマボウシは葉だけ見るとハナミズキとそっくりです。

花も似ているし紅葉の仕方も似てる。

それもそのはず、両木ともにミズキ科ミズキ属の植物。

だから乾燥に弱いところも似ています。

逆に似ていないのは、実の形状や樹皮。また、ヤマボウシの方が株立ちになりやすいです。

 

生長のスピードは中の上くらいで遅くもなく早くもない。

少し早いかなくらいですが、あまりはさみを入れると徒長枝が出やすくなります。

ですので、植えるスペースは広めにとりましょう。

狭いスペースですといずれ大きさを制御できなくなり、樹形も崩れてしまいますので。

 

ヤマボウシは基本は落葉樹ですが、中には葉に斑入りの常緑ヤマボウシなんていうのもあります。

普通のヤマボウシは寒さに強いですが、常緑ヤマボウシは寒さに弱く、あまり寒いと葉を落としてしまいます。

どんな木も適材適所がありますから、ネットで買うときはお住いの環境に適しているか配慮が必要です。

 

大将

【モミジ】

【自社モミジの葉】

紅葉する植木の代表格、モミジ。

一口にモミジと言っても種類は様々。

イロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジ、ハウチワカエデ、コハウチワカエデ、イタヤカエデ、etc

モミジっていうかカエデ属。

どれもこれという色に染まるわけではなく、黄色、橙色、赤色と様々。

色も美しさも環境と個体差に左右されます。

比較的日が当たる方が鮮やかに紅葉し、赤くなりがち。

里よりも山での方が綺麗に紅葉しますが、里でも十分紅葉はします。

【自社コハウチワカエデの葉】

 

カエデ属の木は庭木に非常に多く使われています。成長速度は中の上くらいでケヤキやカシに比べれば維持管理は楽です。

病害虫には弱いわけではありませんが、樹勢が弱ってきているとイラガやゴマダラカミキリ等の被害を受けます。

イラガは幼虫による葉の食害や刺されることでの人への直接被害。

ゴマダラカミキリは幼虫(テッポウムシ)による樹皮下や材部の食害による木の枯死。

 

本来日当たりの良いところを好みますが、直射日光に当たりすぎると葉が縮れ、幹がひび割れし、最悪の場合枯れてしまいます。

なので、西日の当たらない反日陰に植えることをお勧めします。

 

以上、今回は手持ちの写真素材の関係上5種類しか紹介できませんでました。

他にもヤマウルシ、ブルーベリー、ナツハゼなど色々と紹介したかったのですが。

最近著作権だなんだと厳しいので自分のところで写真を撮らなければいけないので大変です。

しかしながら、今後も定期的に植木の紹介や説明をしていきたいと思います。

ついでに自社の在庫も紹介できたらなと企て中。いつになることやら。

 

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